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広島電鉄唯一の路面電車専用橋 [社会]

広島市中区土橋と天満町の中間に位置する

小網町電停。整備の進んだ広島電鉄には珍しく、

安全地帯のない停留場となっています。


写真 1.JPG


つまり、道路上に「電車のりば」とペイント

されているだけなのです。

広島の街には、太田川の支流が6本流れています。

当然、広島電鉄の電車も数多くの橋を渡るのですが、

小網町と天満町の間を流れる天満川を渡るための橋は、

広島電鉄唯一の路面電車専用橋になっています。






世界で見直される路面電車の未来


かつては、廃止された神戸市電や大阪市電、京都市電を

オリジナルの車体色で走らせていたため、市電博物館と

呼ばれていた広島電鉄。その後昭和58(1983)年に

登場した元祖「軽快電車」800形をはじめ、最新鋭の

グリーンムーバ―5000形まで、日本の路面電車界の

リーダー的存在となっています。


路線の延長は軌道線が18.8キロ、西広島~宮島の

鉄道線が16.1キロ。レール幅は1435ミリ。


※軌道線とは道路の上に敷設された線路のこと


通勤ラッシュの広島駅前では、電車乗場の隣に

バスターミナルもありますが、電車の乗客数の方が

圧倒的に多くなります。


これだけでも「路面電車日本一」の規模が看て取れます。


写真 3.JPG
広島電鉄唯一の路面電車専用橋


電気自動車やハイブリッド車、水素自動車などが

環境に優しいという理由で普及が進んでいます。

路面電車もそういった点では、市民の足として環境に

優しい乗り物ともいえますね。



新婚旅行でしか行ったことがないのですが、ヨーロッパでは

都市部でも路面電車が市民の足として活躍しています。

ヨーロッパの町の中心部ではせまい道が入り組んでいても

路面電車を残し、都心部では路面電車と人間だけが

入れる空間さえあります。このような形態の交通機関は、

トランジットモールと呼ばれています。



郊外からやってきた路面電車は、モール内ではゆっくり

と走り、こまめに人を乗降させる。また、モール内での

乗り降りは無料として、その分の費用は自治体が

負担しています。



日本とは公共交通に対する

考え方が違うのかもしれないですね...



広島でも一部で利用されている、自家用車から公共交通に

乗り換え、都心部への自家用車乗り入れを極力避ける

「パーク・アンド・ライド方式」も方針として徹底

されています。このようにヨーロッパでは街全体の

交通システムという観点から路面電車が見直され、

LRT(Light Rail Transit)と呼ばれています。


「軽鉄道」又は「軽輸送システム」といったところ

でしょうか。



LRTの考え方は、ヨーロッパのみならず、自動車社会の

総本家ともいえるアメリカでも浸透し、1980年~

1990年代にかけて各地でLRTが開業しています。


コチラの記事も合わせてどうぞ[電車]
原爆に遭った少女の話と路面電車






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